BPA LIVE Vol.68 REPORT を お伝えいたします。
テーマ : 巨大市場に挑む、 ヘルスケア最前線 「促進焦点」
《 講 師 》
島内 憲夫 氏 – 順天堂大学 国際教養学部 国際教養学科 副学部長 / 特任教授 / グローバル・ヘルスプロモーション・リサーチセンター所長 / WHO 日本HPHネットワーク CEO / 日本ヘルスプロモーション学会 会長
安形 直也 氏 – 順天堂大学 国際教養学部 グローバル・ヘルスプロモーション・リサーチセンター 客員研究員 / 一般社団法人SASH 代表理事 / 一般社団法人Work Design Lab プロジェクトリーダー / SASH葛飾SPORTS CLUB 代表
開催日時 : 2018年 1月 25日 午後 7時
開催場所 : 上野 東京文化会館
2018年は、BPA LIVE 推進委員会がスタートし、第一弾として、順天堂大学の教授 島内教授より ヘルスプロモーション についてご講演・ワークをいただきました。
ヘルスプロモーション とは、1986年、WHO がカナダのオタワで開催した 第1回 ヘルスプロモーション会議 の中で示された 健康に対する新しい考え方です。
1986年のオタワ憲章の中で 「人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスである」 と定義されています。
また、2005年のバンコク憲章では 「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセスである」 と定義を深めています。
島内教授は、
「人々の健康は自らの努力のみで創られるものではなく、人々が生活している場(家族、学校、職場、地域、街)を健康的なものにすることによって創ることができる。特に、健康を支援するソーシャルキャピタル(社会関係資本)を増やしていくことが、ヘルスプロモーションの目指す社会である。また、イローナ・キックブッシュ博士が語っているように、❝ヘルスプロモーションの最大の敵は貧困であり、究極の目的は平和である。❞」
と力説されました。
そして、平成21年より島内教授と鈴木美奈子助教が描かれた ヘルスプロモーションの図の改編が、中学校・高等学校の保健の教科書に掲載され、教育現場で生徒たちがヘルスプロモーションの理解を深めてくれることを、大変に喜ばれておられました。
そして、この日の短い時間内でも、ソーシャルキャピタルの経験として、参加者の皆様とのコミュニケーション型のワークを行いました。
健康観も時代や社会背景によって変化することや、各人の置かれた立場や生育歴・人生によって、自身のもつ健康観が千差万別であることに気づきました。
この気づきが、相互理解を深めるきっかけになるのだと感じた、貴重な時間でした。
最後は、特別講演!
島内教授のハーモニカ演奏による「ふるさと」の大合唱で、会場にいる皆様は ヘルスプロモーション の醍醐味を 感覚で受け止めることができたことでしょう。
第二部は、安形氏による 企業と非営利組織のパートナーシップによる地域密着型事業モデルの創出 をテーマに講演いただきました。
近年、地域を巻き込んだソーシャルビジネスでは、非営利組織での活動の方が受け入れられやすく、地域との信頼を築いてから、企業を組み込むことで、経済的に持続可能な活動が可能になるというお話をいただきました。
日本各地で地域創生・地域活性化で悩まれている 地域プロデューサーたちには、大きなヒントになったのではないでしょうか。
そして、最後に 「岡山県を日本の首都に!」コンペの情報について、作家 高嶋哲夫氏が、ミニプレゼンテーションを行い、地域活性化に着手したい ビジネスプロデューサー を募集しました。
BPAの会員の皆様の中で、自身の現場での実践力を試してみたいという方は、事務局まで お問合せください。
(詳細内容は 会員サイト(BPA PORTAL)にて ご高覧いただけます。)
(※ 注 : 会員限定サイトです)
下記ご案内のように、2月15日(木)午後7時より開催の BPA LIVE Vol.69 および
3月15日(木)午後7時より、 BPA LIVE Vol.70 が、
東京文化会館にて開催となります。
ビジネスプロデューサー協会 入会案内 は ➡ こちら です。
次回 BPA LIVE Vol.69 は、2 月 15 日 (木) 午後 7 時 より 開催です。
【参加申込方法】
BPA会員の方は メンバーズサイト から お申込みください。